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第4回OT研究会公開講座のご案内

私たち作業療法士は中枢神経障害により作業が困難となっている方々に対し,どのような視点で対象者を捉え,どのような介入を行う必要があるのでしょうか?
近年,世界的にも作業療法士が考案し開発した評価(AMPS,School AMPS,AAOP,ESI,A-ONEなど)が普及し,作業療法独自の評価・解釈・介入が提唱されてきています.
そこで,今回「中枢神経障害に対する作業療法士の視点」と題し,2部構成で研修会を開催する運びとなりましたのでご案内させて頂きます.

*講師:松原麻子先生(OTR,PhD)
*内容:中枢神経障害に対する作業療法の視点
第1部:「A-ONE:~中枢神経障害を作業の中で評価・分析する作業療法の視点~」
第2部:「自動車運転の支援~自動車運転に対して作業療法の視点でできること~」
海外でのご経験や事例を交えてお話しをして頂く予定です.

*日時:平成27年5月17日(日)10:00~16:00(9:30より受付)
*会場:宝山ホール 3F 第6会議室 (鹿児島市山下町5番3号)
*参加費:5000円
*受講資格:作業療法士 定員:50名
*参加申し込み方法(E-Mailのみ) ot.kenkyukai@gmail.com
①件名に「第4回OT研究会公開講座参加申し込み」と記載の上,②氏名,③所属,
④連絡先,⑤経験年数を記載して申し込みをしてください.
◎参加申し込み後,研修会に関する案内をMailへ添付し,1週間以内に返信させて頂きますのでご確認ください.
◎1週間を過ぎても返信がない場合は再度お申し込みをお願い致します.
*参加申し込み期限:平成27年5月11日(月曜日)

*お問い合わせ(E-Mailのみ)   ot.kenkyukai@gmail.com
医療法人 敬親会 豊島病院リハビリテーションセンター 花山友隆まで

 

 

~松原麻子先生のご略歴~
1998年  広島大学医学部保健学科卒業
2002年 広島大学大学院医学系研究科 博士課程前期修了
2006年 広島大学大学院保健学研究科 博士課程後期終了
    現在 広島市立リハビリテーション病院
          AMPS認定評価者 AAD(現AAOP)認定評価者 A-ONE認定評価者
          「日本A-ONE研究会」:副代表・事務局 「運転と作業療法研究会」:事務局
「川モデル 文化に適した作業療法」:Michael K. Iwama 著
松原麻子、清水一、宮口英樹 訳
 総合病院,整形外科病院,発達障害者施設,デイケア,デイサービス,専門学校の常勤
勤務など多岐にわたり作業療法のご経験があります.

第1部:「A-ONE:~中枢神経障害を作業の中で評価・分析する作業療法の視点~」
~A-ONEとは(A-ONE公式HPより引用)~
作業療法において,作業療法に特有の方法で認知-知覚障害(高次脳機能障害)のある患者を評価することの必要性が高まっています.
日常生活活動の評価は,認知-知覚の評価と分けて行われることがしばしばです.これは,“従来”の認知-知覚障害の評価がOTの学問に根ざしておらず,すなわち,そのような障害がなぜ,あるいはどのように日常生活活動を妨げているか,に焦点を当てていません.そこで,アイスランドの作業療法士であるGuðrún Árnadóttirは,神経行動学理論と作業療法の原理を融合した評価(Árnadóttir OT- ADL 神経行動学的評価法(A-ONE))を開発しました.
A-ONEは,機能的遂行(日常生活動作)と認知-知覚障害と運動障害を含む神経行動学的障害とを直接結び付けています.A-ONEは,中枢神経障害のある16歳以上の患者に使うことができます.

第2部:「自動車運転の支援~自動車運転に対して作業療法の視点でできること~」
~自動車の運転に関する作業療法の視点,役割とは?~
 平成26年に「運転と作業療法研究会」を立ちあげに関わられ,地域で生活を送る上での移動手段をどのように評価していくか,作業療法士として適切な関わりができるような知識が得られる研修会を企画されています.
 自動車の運転は,その人にとって大切な作業のひとつです.中枢神経障害により運転という作業ができなくなった対象者を目の前に,私たちはどのように支援することができるのでしょうか?
 松原先生のこれまでのご経験を踏まえながら,新たな作業療法の視点を見出せればと思います.

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