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お知らせ

令和4年8月27日~28日に行われました公開講座のオンデマンド配信を開始致します。m3.com(視聴には登録が必要です)での期間限定配信となります。ぜひご覧下さい!

公開講座:仲間​ 知穂 氏

YUIMAWARU株式会社 代表取締役
こどもセンターゆいまわる代表

学校・地域・家庭のチームでつなぐ届けたい教育

現在日本の教育は人々の多様な在り方を相互に認め合える共存社会の実現に向け「インクルーシブ教育」に取り組んでいます.インクルーシブ教育の目的は,人々の多様性を尊重し,障がいのある者もない者も共に学ぶ中で,すべての子どもが様々な能力を最大限発達できることです.そして,その成長が自由な社会に効果的に参加することを可能とすることであり,その実現には,教員だけでなく様々な専門家の連携と,学校と家庭と地域のチーム構築が求められているのです.
現在学校での心理士,社会福祉士といった専門家の関わりは知られておりますが,作業療法士(以下,OT)もまた,今後学校に必要な専門家として役割を担う必要があります.その理由の一つに,OT の作業に焦点を当てるという多職種にはない視点と,作業遂行を拡大するという専門的技術の活用があります.
こどもセンターゆいまわる(以下,ゆいまわる)は子どもがしたいこと,先生や保護者が期待したいことなどクライエントの作業を「届けたい教育」とし,その作業の実現のためのコンサルテーションを行っており,これまでの実践では,家庭と学校が安心して協働的に子どもの成長を支えるチームづくりや,対象児だけでなく共に育つクラスの子ども達にも教育的影響を与えることを可能にしてきました.その他にも,先生のエンパワーメント,親の安心,公平な教育の機会の提供などの効果につながり,学校に OT が関わることが教育機関や行政に理解されていき,学校作業療法はメインストリームになりつつあります.
現在,福祉型児童発達支援センターとして,福祉サービスの形態だけでなく,市町村とコラボレーションによる学校作業療法が始まっています.今回,ゆいまわるが行っている学校作業療法を紹介させていただくと同時に,OT だからこそできる学校作業療法の魅力と可能性についてお伝えできればと思っております.

教育講演:岩根 達郎 氏

京都府立洛南病院リハビリテーションセンター
専門作業療法士(精神科急性期)/精神保健福祉士

生きづらさのある人の理解と作業療法

作業療法は人々の健康と幸福に寄与する職である.様々な疾患や障害,困難さのある人を対象に,その人がより良く生きようとすることへ作業という視点で関与する.近年の臨床では「生きづらさ」のある人に出会うことが多い.生きづらさのある人は,作業療法の対象者だけでなく,街のなかにも,あなたのそばにもたくさんいる.生きづらさのある人の理解と,作業療法は何ができるのかを考える機会とした
い.

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令和4年8月27日~28日に行われました公開講座のオンデマンド配信を開始致します。m3.com(視聴には登録が必要です)での期間限定配信となります。ぜひご覧下さい!

公開講座:伊藤 真波 氏

日本初義手の看護師
北京・ロンドンパラリンピック競泳日本代表

あきらめない心

<伊藤真波さんの紹介>

伊藤さんは20歳の時にバイクの事故で右手を失われました.事故直後はみんなと違うことが怖くなり家に引きこもっていたそうですが,看護師になるという夢を実現するために,看護学校に通いながら,リハビリとして始めた水泳にも熱心に取り組まれたそうです.

その後,ハンディキャップを克服して日本初の義手の看護師になり,水泳においても北京,ロンドンのパラリンピックにて入賞するなど,前向きな努力で夢を叶えてこられました.

利き腕がなくても字が書けるし,注射もできる,バイオリンも弾ける.「腕がないのは私の個性」と胸を張って夢に向かって活躍をされています.今回の公演では,片腕を失ってもあきらめずに色んな事にチャレンジして夢を叶えてきた伊藤さんが大切にしてきた「あきらめない心」をテーマに講演をしていただきます.また,今回の講演では伊藤さんのバイオリン演奏や,種子島の養護学校生徒とのピアノ演奏セッション,小学校合唱団とのセッション,中学校吹奏楽部とのセッションもしていただきます.

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令和4年8月27日~28日に行われました特別講演のオンデマンド配信を開始致します。YouTubeでの期間限定配信となります。ぜひご覧下さい!

特別講演:松元 義彦 氏

鹿児島赤十字病院第二リハビリテーション課長
専門作業療法士(福祉用具)

やってみよう!〜自助具の選び方から簡単な製作まで〜

はじめに

皆さんは,自助具を作ったことがありますか?
当院に勤務しはじめた頃,作業療法に対する理解が得られず困っていましたが,関節リウマチの患者さんに自助具の製作をしていくうちに「自分でできる道具を作ってくれる」ということで評判になり作業療法を知ってもらう契機となりました. 自助具は,問題解決の手段というだけでなく作業療法の広告媒体としての役割も果たしてくれたのです.ところがその後,他職種の研修会で自助具を紹介したところ,「作業療法士って自助具を作るんですね」と言われ,愕然としました.自助具作製は OT の独占業務ではありませんが,「自助具といえば OT」が他職種にも当たり前と思っていたからです.はたして我々OT は,自助具による問題解決が必要な場合に自助具を製作し提供できているのでしょうか?

自助具とは?

自助具とは「多様な日常生活のあらゆる場面において,心身機能の低下等により一般的な生活用具・方法ではその目的動作の遂行に困難をもたらす場合に,その解決のために当事者本人が用いる用具や工夫」のことをいいます.福祉用具法〔福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律(1993)〕によると,福祉用具は「心身の機能が低下し日常生活を営むのに支障のある老人又は心身障害者の日常生活上の便宜を図るための用具及びこれらの者の機能訓練のための用具並びに補装具をいう」と定義されており,用具としての自助具もこの中に含まれると解釈されます.

自助具作製のプロセス

困難な動作があった際に,すぐに自助具による解決を行うわけではありません.自助具は,対象者のニーズの把握,評価と問題点(原因)の分析,他の解決方法の検討を行った結果,自助具による問題解決が選択された場合に適応となります.失敗を恐れて自助具作製に二の足を踏んでしまう場合もあるかもしれませんが,作製は患者さんのいないところで行いますので失敗しても作り直せばいいですし,経験を重ねることで工作技術は必ず上達します.また,自助具を作製した際には自助具見本としてもう一つ別に製作しておくと,自助具の作り替えや他の事例に試用してもらう時にも役に立ちます.そして,自助具見本を参考にして長さや握り柄の太さなどが決定しやすくなり失敗しにくくなります.

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